会社に依存しない生き方を発信

春駒 ~吉原花魁残酷日記~漫画ネタバレ感想花魁~ネタバレ散らし書き②~

花魁ってどんな人?どうやってなるか知ってた?春駒ことがいた吉原に生きる人たちを少し、ご紹介。

 

春駒 ~吉原花魁残酷日記~主人公

春駒(はるこま) 
本名森光子。群馬県出身の実在した女性で借金返済のため騙されるようにして吉原に売られます。読書好きで聡明。

春駒 ~吉原花魁残酷日記~簡単なあらすじ

大正13年(1924年)、森光子は父親の借金を返すため19歳で吉原の長金花楼へ連れてこられます。周旋屋からお酌の仕事と聞いていたのに本当は男に体を売る娼妓。光子は春駒の源氏名で客を取らされます。絶望し、死のうとしますが郷里の家族の事を考え思いとどまり、復讐のため日記をつけ始める。辛い毎日、増えても減る事の無い借金、入院、朋輩たちとの交流など、光子が花魁春駒として暮らした日々の記録。

花魁(おいらん)

花魁と言うとあでやかな打掛、髪にたくさんの笄(かんざし)、

両脇に禿(かむろ:花魁見習いの少女)を従えた姿を思い

浮かべる人が多いかと思います。

幼い頃から歌舞音曲、華道、茶道、歌(短歌)などを仕込まれ、

高い教養を身につけた吉原の高級遊女

遊郭は他にも品川や、春駒が病院で出会った小町の居る千住

ありましたが、そこで働く女性は「宿場女郎」と呼んでいたようです。

吉原では高額を積まなければ挙げられない大名・豪商相手の

上級の遊女を「花魁」と呼んでいましたが、そのうち吉原の

遊女すべてを花魁と言うようになりました。河岸に店を持ち、

夫婦で営業していた者もいたとか。

禿や振袖新造(客を取る前の見習いの遊女)が

「おいらの所の姉さん」と呼んだから、高級遊女を「おいらん」

と呼ぶようになったという説は有名ですね。

花魁道中の遊女は桜の花よりも美しく、花にさきがけるという

意味で「花魁」の漢字をあてたそうです。

森光子が吉原の見世に出たのは大正13年の暮れ。

女性が純潔であることを尊ぶ時代です。

多数の男に体を売る「花魁」の仕事を光子は忌み嫌っていました。

漫画にも、実際の日記にも

「札が取れてからいやに花魁呼ばりをされるのでぞっと厭な気分になる」

とあります。

おばさん

春駒にひどい仕打ちをする「おばさん」。

無理やり客の許へ行かせ、春駒がお腹が痛い時におためごかし

の説教を長々とする嫌な女性は「やりて」「やりて婆」と言われる女性。

楼の遊女の世話をし、洗い物買い物を引き受け、監督し、玉代

の交渉をするほかに、遊女たちに接客や性のテクニックを教育していました。

楼主のお内儀(妻)ではなく楼で働く女性で苦労人が多く

元は花魁だった人もいたそうです。

だから実際に「おばさん」を近くで見てきた人の中には、

おばさんが花魁たちに酷いことができるわけがない、と言う人

もいます。

この漫画の元になった『吉原花魁日記 光明に芽ぐむ日』にも

「もうこうなったからには、あんた見たいに、

欝いでばかり居たって駄目ですよ。うんと働いて、…

一日も早く借金をなくして、

自由の体になるようにしなくちゃあ、

第一あなたがつまらないじゃないの

と春駒を思いやっているかのような言葉もあります。

そのあと

「なんでもお客を騙すことを、考えなくちゃあ駄目ですよ…」

と熱心に語り出し、うんと調子に載せて、甘くあやつって

いくのよ、と過去の経験を話し続けるとあるので、長金花楼の

おばさんは、きっと昔は花魁だったのですね。

おばさんには、時間になると花魁とお客が居る部屋の外に

立って「刻(とき)ですよ」と知らせる役目もありました。

これは花魁に次の客があることを知らせるためと、花魁が客と

心中しないよう監視するためもあったそうです。

周旋屋(しゅうせんや)

売買する当事者の間に立ち世話する人の事を言い、不動産売買

の仲立ちになる業者にもこの言葉を使うことがあります。

江戸時代は武家の奉公人や一般家庭の下男の斡旋をしていました。

特に芸妓(芸者・芸子)、娼妓(遊女)専門の周旋人を

女衒(ぜげん)と呼んでいました。

吉原を描いた『吉原はこんなところでございました』(福田利子著)に、

「おばさん」をしていたおヨシさんという女性が登場します。

彼女の身の上話の中に「周旋屋」が登場します。

おヨシさんは東北出身で、冷害による不作のため、

身売りして吉原に来たのが昭和6年、18歳の時。

その時の周旋人は「痩せて小柄な、目つきのいやに優しい」男

だったと言います。

「あんたのような器量よしは、

吉原へ行けばみんなに可愛がられること請け合いだ。

東京の吉原はいい所だから、なんにも心配することなんかない

と言ったとか。光子が周旋人に言われたことと似ています。

その頃の東北地方は身売りする娘が多かったため、

周旋屋は娘の居る家の周りをぶらぶらしていました。

東京と東北を、何度も行き来していたようです。

遊女の背景

今ほど女性の権利も尊厳も考えられていなかった時代、

一家の働き手である父親が亡くなったり怪我・病気になると

ただでさえ苦しい生活が一気に困窮し、娘たちが売られること

が多くありました。

漫画にも取り上げられ、北海道室蘭市の幕西遊郭を舞台に

東北から売られてきた4人の少女達の過酷でむごい人生

描いた『親なるもの断崖』、瀬戸内の姉妹が別々の遊郭に

売られてゆく『声なきものの唄』なども、父親の死が原因で、

少女たちが売られてしまいます。

光子も花魁春駒となりどんな人生を歩んでいくのか、

これからの展開に目が離せません。

※この記事は、表題の漫画の他に、下記を参考に作成しました。

Wikipedia森光子(花魁)、

コトバンク

『吉原花魁日記 光明に芽ぐむ日』(森光子著 朝日文庫)

『吉原はこんなところでございました』(福田利子著 ちくま文庫)

こちらもどうぞ

→春駒 ~吉原花魁残酷日記~漫画ネタバレ結末

→春駒 ~吉原花魁残酷日記〜(7〜11話)漫画ネタバレ結末

→春駒 ~吉原花魁残酷日記〜(12〜14話)漫画ネタバレ結末

→春駒 ~吉原花魁残酷日記〜(15〜18話)漫画ネタバレ結末

→春駒 ~吉原花魁残酷日記~漫画ネタバレ生き地獄~ネタバレ散らし書き~

→春駒 ~吉原花魁残酷日記~漫画ネタバレ感想張見世~ネタバレ散らし書き③~

記事に出てきたまんが

→親なる者断崖あらすじネタバレ結末感想

→声なきものの唄〜瀬戸内の女郎小屋〜マンガネタバレ感想遊郭

オススメまんが

→面白い漫画オススメ。元まんが喫茶店員の全リスト【執筆中】